ミッドナイト競輪 CTC杯(FⅡ)
選手インタビュー
二日目勝因敗因
1R
レース総評
先行1車の石井貴子が前受け。位置を取れず7番手になった地元奥平彩乃が押さえに行くが、番手のヨコまで。石井がジャンで誘導を外して、そのまま逃げ切る。初手でSを取り、石井貴子を迎い入れた佐藤友香が番手有利も、3番手にいた中野咲が1車交わす。
動きチェック
1石井 貴子
2日間、対戦相手に恵まれて、ジャンからスパートして連勝。相手関係が楽だが、逃げ切った事は、素直に評価出来る。スタートで佐藤友香に入れてもたえたのも大きい。2中野 咲
スタートは取りに行くが、佐藤友香が早かった。これで初手は石井貴子の3番手。初日は追い上げたが、今日は直線勝負で2着。冷静に動けているし悪くない。3元砂 七夕美
初手は石井ラインの4番手。2センターから内に行くが、伸び切れない。ただ、出産後、段々とレースに慣れており、これからが買い目。相変わらずの美貌も誇る。4神澤 瑛菜
地元だし、もっと前々に踏んで欲しかったが、後方のまま。大事に行きたいのは分かるが、強気な気持ちも必要。5佐藤 友香
クレバーなレースでSを取りに行く。そして、石井貴子を迎い入れる。これが、大正解。最後は、中野咲に踏み負けたが、きっちり3着を確保。6岡村 育子
車番も悪く6番手のまま。単調なレースになり、内を突く展開にもならなかった。7奥平 彩乃
スタートを取りに行くも、やはり誰も入れてくれない。仕方なく、7番手に下がる。そこから、動いて出るが、番手のヨコまで。一旦、切れれば、今後に繋がったはず。2R
レース総評
人気の日野未来が二日続けての横綱相撲。前受けから、山本さくらに一旦飛び付き、残り1週を全開でスパート。対抗格の新鋭松本詩乃がジカでマークしていたが逆に離される感じ。この2人から大きく送れて山本さくらが3着を確保。あとは、後方のまま。
動きチェック
1日野 未来
前受けから山本さくらラインに飛び付くが、この時、誰も山本を追っていなかった。相手が、みんな、びびっていたと言うか、日野未来がレースの軸として動いていた。これが、相手が強くなると、びびってしまうし、この辺りも競輪の面白いところ。今日も、残り1周を良い感じで、もがく。2松本 詩乃
もっと積極的な選手かと思いきや、自在のコメント通り、あまり自力には拘っていないレーススタイル。1番車とと2番車で、初手から日野未来にマークも、詰める感じでなく、逆に離されてしまった。3保立 沙織
人気に二人が前団で飛ばして後方のまま。何とか3着を目指して走っていたが、結果が出なかった。4新井 美菜
初手で5番手。展開通りと言う着順で、前々に踏む事が出来なかった。5山本 さくら
前に行かれても、意外と地味に粘っている。脚質は分からないが、地脚タイプなのかも。着は、悪くないが、そこまで評価出来ないレース内容。6渡辺 ゆかり
昨日は初手から石井貴子にマーク出来て2着確保。今日は初手で中団3番手。スタートで、もう少し前が欲しかった。7堀田 萌那
終始、最後方のまま。どこかで覚醒出来る様に頑張って欲しい。3R
レース総評
人気の関東ラインが前受け。2分戦で中尾ラインが残り2周半で押さえに行く。斉藤一茂はジャンで行くふりをするも、構えて、巻き返しは残り1周。ここから中尾と斉藤のもがき合いになるが、中尾の番手の市本隆司が番手からスパート。これで市本マークの平坂典也と広島ワンツー。3着が斉藤に乗り外を踏んだ本田拓也。
動きチェック
1齋藤 一茂
地元のプレッシャーに負けている訳ではないが、巻き返しのポイントと車の出が悪い。全部、内の自力選手に併されている感じだ。本人にしてみれば、相手に番手捲りをされたら、どうにもならないと言う気分だろう。2本田 拓也
斉藤一茂が、あそこまで行ってくれたし、もっとスピードを借りて伸びても良かった。見ている限り、2着に入れる展開だった。3中尾 翔
地元の斉藤一茂と真っ向勝負をやり、後ろのワンツーに貢献。もちろん、自分も逃げ切るつもりで駆けていたし、納得の走りだろう。4市本 隆司
ピスト6で鍛えた自力脚が出る。中尾を庇いながらも番手からスパート。過去、何度か、こんな走りを見ているし、シビアさもあるベテランだ。やはり選手は常に1着を求めるべきだし好感が持てる。5大久保 聡
本線の3番手を回るも、前と共倒れ。後方のままだし、どうにもならない展開だ。6原 司
点数がないから単騎のレース。弟子の荒井崇博を使い、青森記念と平塚記念を制している実力者。今は退任したが、長く武雄支部の支部長をやっていた。言わば、佐々木昭彦の後継者と言った立場7平坂 典也
どちらかと言えば3番手が得意なベテラン。内を締めながら、きっちり2着に入る。4R
レース総評
北日本ラインは北海道コンビと三浦平志郎で別線。初日は単騎だった松本充生だが、今日はラインが出来たので3分戦。人気の荻原寿嗣が突っ張り、三浦はブーメラン&叩けずで後退。中団スンナリの松本も仕掛けない。荻原が快調に飛ばして1着。先輩の野木は全く差せずの2着。3着も田口裕一でラインのストレート。
動きチェック
1野木 義規
後輩の荻原が2周突っ張ってくれる。それでも、詰める感じが全くなかった。人気通りと言えば、それまでだが。2田口 裕一
本線の3番手を回り3着。最後は外を鋭く伸びるかに見えたが、そのまんなの着順だった。3鈴木 広人
単騎の三浦平志郎に期待するも、俗に言う、泥舟で不運だった。4赤松 誠一
目標の松本充生が車を外してくれなかった。中団で、そのままの感じだった。5三浦 平志郎
北海道勢と割り切って走るが、叩けない。その気持ちは変えるが、新人相手で厳しかった。6荻原 寿嗣
予選の内容も悪くない。先行して強くなろうと言う、意思表示も感じた。このスタイルを貫いていれば、もっと強くなれるはず。7松本 充生
勇気を持って仕掛けて欲しかったが、前が掛かっていたのかもしれない。同じレースで同じメンバーでも、チャレンジなら仕掛けていたはずだ。5R
レース総評
まずは高鍋邦彰の番手を小橋が狙いもつれる。今度は岡田啓渡と宗景祐樹が押さえると高鍋邦彰が粘って前団がもつれる。これを最後方になっていた柴田健が2角から捲って飲み込む。2着は横一線だが、宗景が2着で、3着に岡田を残す。小橋も狭いコースに入ってきたが、ここは宗景がコースを潰す。
動きチェック
1小橋 明紀
単騎だったが内から番手を狙う。そこまでは評価出来たが、最後に突っ込み切れなかった。2宗景 祐樹
ファイターらしく、粘られたが、一発で決める。前を庇ったり、後ろのコースを潰す技術はあるがタテ脚がない。3高鍋 邦彰
後ろが競りで、今度は自分が叩かれる。負けたとは言え、宗景の番手で粘った事は凄いと言える。4川村 昭弘
展開が向かず、厳しいレース。やはり、前次第、展開次第だ。5柴田 健
もつれたとは言え、後方になるが捲りを決める。タテの選手だし、捲りを知っていたファンは買えたかも。6岡田 啓渡
まずは、あの宗景に認められてラインが出来たのは、喜んで良いと思う。7加藤 昌平
残り2周のホームから番手を狙われて、位置を守れない。このバンクで外は厳しい。6R
レース総評
緑川修平の先行1車で、何故か、岩本純が4番手で併走。これで完全に緑川ペース。この辺りは、ミッドの車番も影響している。緑川が快調に飛ばすが、タイトルホルダーの太田真一が寸前で交わす。緑川が残り3着も3番手の國廣哲治。
動きチェック
1緑川 修平
先行1車のレースで太田に食われる。スンナリすぎる展開だし食われたのは仕方ない。後ろをもつれる走りなら押し切ったかも。2國廣 哲治
太田の名前に敬意を表して3番手。やはり太田ブランドは健在だったが、3番手3着で責任も果たす。3岩本 純
初手の位置取りで負けたが、先行1車の4番手で併走。疑問を感じた。4太田 真一
スターは、きちんと自己主張。点数は國廣が持っていたが、きちんと番手を主張。それでいて、結果もきちんと出した。もし岩本がジカで来るなら、どうなっていたか。5濱口 健二
展開が向かず後方のまま。しょうがない。6林 明宏
タテ脚があるし、自分でやり、捲りを出して欲しかった。そうなれば、穴党を喜ばせていたかも。7秋葉 大輔
岩本と位置がバッティングして不運だった。7R
レース総評
荒木貴大が主導権を取ると夏目新吾が最終ホームから巻き返す。この2人でもがき合い、最終バックで、夏目を捨てて柏木伸介がスパートする。ジックリ脚を溜めていた谷元奎心が、展開の利を活かして、捲り切る。2着が柏木の残りで3着が谷元マークの梶山裕次郎。
動きチェック
1柏木 伸介
前の夏目が不発とみるや、自分で仕掛ける。これは好判断だった。後ろから飲まれたのは現状の脚。2荒木 貴大
主導権争いになり、捲られてしまう。初日は人の後ろだし、今日は動きたかったのかも。3谷元 奎心
初日特選の動きが悪かったが捲りを決める。だから、競輪は分からない。4柴田 功一郎
昔なら、この展開でも、もっと突っ込めた気がする。泥仕合は得意だったからだ。5夏目 新吾
残り1周を巻き返しに行くが、踏み合いに発展。本来は、もっと長い距離をもがく選手。6梶山 裕次郎
谷元の仕掛けに離れず3着。もっとスパーンと行く捲りなら2着だったと思う。7若林 耕司
地元だけど、このメンバーでは流石にきつい。荒木と共倒れ。8R
レース総評
3番車の野崎将史は当日欠場。初日特選を快勝した植原琢也がスパートすると番手の手島志誠が離れる。鈴木豪が番手に嵌まるが、植原も後ろが気になり、ペースに持ち込めない。ここを新人の田村大が快速捲りを決めて好永晃とワンツー。好永が内に行き、外を踏んだ板崎佑矢が3着確保。
動きチェック
1好永 晃
田村の捲りに乗って2着確保。余裕があれば、内でなく外を踏んでいたはず。2植原 琢也
単騎になったのは不運。だけど、アグレッシブさは感じた。バックが多くなり、レース内容が良くなっている。3野崎 将史
当日欠場4手島 志誠
選手会の支部長を退任。だけど、植原のスピードに離れてしまう。5鈴木 豪
前々のレースは出来て番手に嵌まったが、そこからだろう。6板崎 佑矢
最後、外を踏んで3着確保。今節の脚色は悪くない。7田村 大
快速捲りを決める。やはり、強い新人と言えるし、優勝も可能だ。9R
レース総評
ベテランの宮崎一彰がジャンで叩きに行くと番手の柳谷崇が離れる。これを追走出来ていたら、流れは変わっていた。人気の堀江省吾が冷静に番手から出て快勝。ピッタリマークの今井聡が2着で3着が岡本大嗣。番組的には、岡本が番手だったが、動いている分、今井が番手だった。先行の職人の坂木田雄介は後方で持ち味を発揮出来ず。
動きチェック
1岡本 大嗣
自力、自力で並ばせて3番手で我慢。この人らしい選択。2柳谷 崇
特選シードの選手がベテランの自力選手に離れてしまっては…。3成清 謙二郎
坂木田先生の番手で共倒れなら本望だろう。4堀江 省吾
逃げるつもりでいるから番手に嵌まる。脚もあるが冷静な立ち回りだった。5宮崎 一彰
堀江はぶっ叩いたのは、凄い。脚負けでなく、展開負け。6坂木田 雄介
先行の先生も6番手で、らしくなかった。7今井 聡
前橋の優勝も番手だった。譲ってもらい、今回も堀江の番手。マーク屋の方が向いている気がする。初日勝因敗因
1R
レース総評
石井の後ろに渡辺が入り、3番手以降は元砂、松本、神澤、岡村、堀田。打鐘も最終ホームもこのままの隊列で動きはなく、最終バックでやっと松本が捲っていったが1車も進まず不発。ゴールはすんなり逃げた石井が1着で、渡辺と元砂が2着3着に流れ込んだ。
動きチェック
1松本 詩乃
4番手から捲るも1車進んだだけ。在所6位でルーキーシリーズも悪くなかったし、もう少し何かやってくれると思ったが…。2石井 貴子
他の6人が無抵抗で、前受けら余裕の打鐘先行。普段の練習みたいに駆けられたし、勝ってくださいの展開だった。3元砂 七夕美
3番手3着。あの展開なら自分から動く必要はないし、前の選手の後輪だけに集中していた感じだ。4神澤 瑛菜
目の前にいた松本が仕掛けてくれたが、口が空いて全然追えなかった。地元だし残り2日間は爪跡を残したい!5岡村 育子
年齢を考えたら頑張っている方だと思うが、自分から何かできるタイプではないし、動きのない展開の5番手ではどうにもならない。6渡辺 ゆかり
スタートで石井の後ろに入れたのが全て。近況はボロボロで流れ込める数字ではなかったが、あれだけすんなりで誰にも絡まれなければさすがに続ける。初日の2着は超が付くほど久しぶりだろう。7堀田 萌那
終始7番手で7着のゴール。初手の位置も着順も車番と同じになってしまった。2R
レース総評
新井の上昇を山本が突っ張ったが、番手にいた日野が最終ホームから一気にスパートして後続をぶっ千切った。これに反応した中野が懸命に追いかけ、日野-中野の2車単は150円の断トツ一番人気。2人には行かれたが山本が何とか残って3着。
動きチェック
1日野 未来
シリーズリーダーの名に相応しい走りで一気カマシ圧勝。男子選手に混じってもそこそこ戦えるのでは? というくらいのスピードと迫力だった。やはりこの間の松戸で児玉碧衣をやっつけているのが自信になっているようで、安心して見ていられるスター選手に成長した。2中野 咲
初手の位置は一番強い日野の後ろの後ろ。日野が仕掛けた最終ホームでは、下がってきた新井が邪魔になり遠回りする感じになったが、それでもしっかりタテに踏んで2着に入った。悪くはなさそう。3保立 沙織
中野が仕掛けたときに口が空いて離れてしまう。あそこで頑張って付いていければ3着に入れたはず。残念。4新井 美菜
早めに上昇した日野をフタしたり、何かしようという気持ちは伝わったが…。結局は山本を叩くことができずにズルズル後退。5佐藤 友香
初手で日野の後ろを取れたし、ぴったり続けば2着だったが…。日野の仕掛けが思った以上に早くて離れたのか、行くと分かっていて普通に離れたかは不明だが、チャンスのある位置だっただけに勿体ない。6山本 さくら
真後ろにいた日野に全然違うスピードでカマされてしまう。先行一本の走りは好感が持てるが、まだまだ力不足。7奥平 彩乃
ルーキーシリーズを見ていても思ったが、レースの流れに乗るのも厳しい感じ。打鐘あたりから1人だけ大きく遅れていった。3R
レース総評
胸を借りる立場の中尾が飛び出し単騎の本田もこれに乗り換えたが、5番手まで下げた坂木田が好回転の捲りで前団を鮮やかに飲み込んだ。踏み出しで口が空いた柴田も何とか続いて人気両者のワンツー。中尾の先行をフルに使った宮崎が前残りの形で3着。
動きチェック
1宮崎 一彰
車間を空けて何度も後ろを見ていたし「準備」はできていると思ったが、いざ坂木田が捲ってくると張るのか出るのか中途半端で行かれてしまった。最初から番手捲りと決めつけていれば併せられたかもしれないが、さすがにそれはできないか…。2坂木田 雄介
偉大な先行職人だが、捲りにまわっても強い。今日は受けて立つ立場だったし、最初からこういうレースを想定していたのでは。3柴田 功一郎
踏み出しで1車身くらい離されてしまったが、持ち前の根性で頑張って追い付き何とか2着をキープ。全国の本命党も柴田本人もホッとしたはず。4柴田 健
柴田が離れた分だけ届かなかった感じ。もし柴田がピタッと追えていれば3着に流れ込んでいただろう。5本田 拓也
単騎のレースで先手ライン。シビアに競るタイプでもないし、今日に関してはこれくらしかやりようがなかった。6中尾 翔
坂木田先生に軽く捲られまたしても予選敗退。個人的に点数より脚のある選手だと思っているが、本番になると焦ってしまうのか、勿体ないレースが多い。7原 司
サラ脚で外を踏むレースが得意だし、今日みたいに3番手でコースを探すのは苦手。被ったままのゴールで脚を余して終わった感じだ。4R
レース総評
鈴木の上手い駆け方と野木の絶妙なブロックで斉藤のカマシは不発になるも、3番手にいた板崎が仕事した野木をしゃくって番手に入り、逃げる鈴木をズバッと交わして久々の1着ゴール。逃げた鈴木が2着に残り、不発の斉藤マークから捲り気味に踏んできた宗景が3着に入る。
動きチェック
1宗景 祐樹
走る前は宗景の激しいブロックを期待していたが、そういう展開にならなかった。今日は持ち味のヨコを使う場面はなく、浮いた状態からのタテ攻撃でリカバリーの3着。2太田 真一
不発ラインの3番手でどうにもならず。実況の人が「ここでタイトルを獲っている」と言っていて、そうだ、そんなこともあったなと懐かしく思った。調べてみたらあれは2003年の親王牌で、地元の小林大ちゃんが行っての番手捲りだった。3野木 義規
動きが大きすぎて真後ろの選手にしゃくられてしまったが、体を張って先行選手を守る姿は格好良かった。ナイスブロック!4鈴木 豪
本線をたっぷりフタしてから打鐘先行。これ以上ない最高の駆け方で斉藤を不発にした(野木の仕事もかなり大きかったが…)。このメンバーで逃げて2着なら本人も納得だろう。5齋藤 一茂
鈴木ラインにうまくやられてしまった。鈴木が普通に切ってくれればその上をドカンとカマしていたはずだが、あそこまで警戒されるとさすがに厳しい。6板崎 佑矢
器用なイメージはあまりないが、あれだけ前が空けば誰だって番手まで行く。終わって本人に聞けば間違いなく「ラッキーだった」と言うだろう。7大久保 聡
板崎が内に行くとは思わず? 離れてしまった。5R
レース総評
夏目と荻原の先行争いを野崎が捲るレースだと思ったが、実際は全然違って、押さえにきた野崎を前受けの荻原が突っ張り、3番手から夏目-成清が綺麗に捲ってそのまま南関ワンツー。引かされて5番手に下げた野崎が前を追うように3着に入った。
動きチェック
1成清 謙二郎
夏目の勢いが全然違ったし、踏み込んだ瞬間に2人で決まったと思ったはず。成清の差しが圧倒的に売れていたし、夏目のガマンは思わぬ高配当だった(二車単で2160円)。2野崎 将史
初手で後ろになったのが全て。押さえに行ったが突っ張られ、3番手に入ろうとしても入れてもらえず、持ち味を出すことなく終わってしまった。結果は3着だが流れ込みみたいな感じだし内容は薄い。3川村 昭弘
目立たぬ巧ブロックが何度かあったが、外のスピードが違いすぎて止められず…。4夏目 新吾
夏目の捲りを見るのはかなりレア。一番のポイントは野崎に入られそうになったところで、あそこをきっちりしのいだところで本人も「大丈夫!」「行ける!」と確信したのでは。5濱口 健二
下がってきた野崎をもう一度拾って5番手に迎え入れる。あとは見ての通り。6赤松 誠一
最終ホームを過ぎてから徐々に遅れてしまい、ラスト半周では一度も画面に映っていなかった。7荻原 寿嗣
前受けから全ツッパと決めていた感じ。野崎を出させず2周半の先行に挑戦したのは評価できるが、チャレンジでは通用しても、1・2班戦でこの走りはさすがにちょっと無謀な気が…。6R
レース総評
2周半で前に出た田村は流しながら徐々上げの上手い駆け方で、5番手まで下げた緑川はなかなか行けず捲り不発。スイスイ逃げた田村がこのまま力強く逃げ切り、梶山と加藤まで続いて九州ワンツースリー。
動きチェック
1小橋 明紀
119期との2分戦で目標が緑川なら、ある程度この展開は予想していたはず。今日に関しては脚負けではなく展開負け。2緑川 修平
とりあえず全部下げて、あとは行けるタイミングでと思っていたはずだが、田村に何度も見られて体が動かなかった。良くも悪くも一発屋のようなタイプなので、イケイケの若手との2分戦はキツい。3梶山 裕次郎
1着を取りたかった展開だが、前を差すどころか後ろに迫られギリギリ2着。現状の脚はこれくらいで、可もなく不可もなくといったところか。4田口 裕一
捲りラインの3番手で前が遠すぎた。不完全燃焼とか消化不良とか、そういう言葉も出ないくらい、ノーチャンスのレースだった。5加藤 昌平
すんなり3番手で最後は強烈な中割り。ゴールがあと1メートル先にあれば2着だっただろう。6田村 大
88点の自力選手を不発にして自身のライン3人で上位独占。緑川がガンガン来るタイプではないというのも頭にあったようで、落ち着き払った先行勝負で余裕の逃げ切り。1・2班戦初戦で最高のスタートを切った。7松本 充生
おそらく逃げるであろう九州ラインを最初から追走。展開的にも自力を出す感じでもなかったし、流れ込んだだけのレース。7R
レース総評
誘導待避の2周半から今井と高鍋で壮絶な踏み合いとなったが、内の今井が主導権を譲らず高鍋ラインは後退。このまま関東トリオがレースを支配し、今井-國廣-若林で迎えた最後の直線は、3番手の若林がズバッと突き抜け1着。早逃げ今井が2着に残り、一番展開がよかった國廣は全然伸びず痛恨のハコ3。
動きチェック
1國廣 哲治
國廣の差しを持っていた人は「当たり確定」と思ったはずだし、あとは差すだけかズブズブまでいくかのどっちかと思って見ていたはず。それなのに…。あの展開で前を抜けないのは正直ビックリ。前回、前々回の動きも良くなかったし、今の点数からマイナス3点くらいの脚と考えが方がいいかも。2今井 聡
高鍋との踏み合いは見応え満点。一瞬出られかけてヒヤッとしたが、脚の差できっちり併せて突っ張り通した。初日の入りとしてはまずまずだろう。3高鍋 邦彰
ブーメランですぐに下がる手もあったが、今井を相手に一歩も引かず、壮絶バトルを演じた。敗れはしたが意地は見せたし、次につながる。4林 明宏
任せた高鍋が前に出られず共倒れ。最後の直線は狭いコースを伸びたし、脚的にはそんなに悪くなさそう。5若林 耕司
先踏みしたわけではないし、普通に3番手から踏んで突き抜けた。個人的にこれはかなり「いい車券」だと思うし、一部の穴党ファンは大喜びだったはず。6鈴木 広人
初手の位置が7番手になるのは仕方ないが、今井が突っ張りきったあとにスイッチできず7番手のままというのはいただけない。7平坂 典也
失敗ラインの3番手。あの展開ではどうにもならない。8R
レース総評
初手から隊列は変わらず前受けの堀江がすんなり主導権。シビレを切らした三浦が7番手から捲るも不発で、三浦が来たのを見てから仕掛けた岡田も全然進まず不発に終わり、ゴールは堀江-手島-秋葉の並んだまま3人。
動きチェック
1堀江 省吾
後ろを見ながら2周ちょっとのペース逃げ。展開にも恵まれ余裕綽々の1着スタート。2岩本 純
岡田が捲り上げてくれたし3着くらいはあると思ったが…。アオリが気になったのか、ちょっと遠回りしすぎた感じ。3手島 志誠
岡田の捲りが迫ってくるとクイックな動きで一発ナイスブロック。それがなくても止まっていたと思うが、いい仕事はいい仕事。人気の堀江をきっちり決まってひと安心だろう。4岡田 啓渡
押さえに行ったところで突っ張られるなら、最初から押さえない。そんな感じのレースで、中団から遅めの仕掛けになったが、91点の選手のすんなり先行を84点の選手が捲れるわけなく不発に終わる。5市本 隆司
消極的な岡田の3番手で見せ場らしい見せ場はゼロ。こういう展開は今まで何度もあったはずだし、本人も「仕方ない」と割り切っていそう。6秋葉 大輔
岡田に行かれそうになったが何とか踏み勝ち3着確保。初日に確定板というのはかなり久しぶりだ。7三浦 平志郎
何もしなかった7着ではなく、単騎の7番手から捲っていっての7着。車の進みは思ったよりも良かったし、残り2日間のどこかで穴をあけそうな予感。9R
レース総評
押さえた九州両者に単騎の2人も乗っていったが、自信満々に下げた植原が打鐘から強烈なカマシ逃げ。このまま末良く押し切った。番手で余裕ありそうに見えた荒木は全然進まず、3番手の岡本が外を鋭く伸びたが、何とか荒木が2着で埼京トリオのド・ストレート。
動きチェック
コラム一覧
日刊スポーツ評論家 山口幸二
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武田一康(たけだかずやす)
コンドル出版社代表取締役社長。熊本競輪情報協会会長。
昭和23年4月24日生まれ。通称『社長』『武田さん』
小学生の頃から競輪場へ出入りし、予想台に立つ父の英才教育のもと感性を磨き、有明工業高等専門学校を中退した後に19歳から予想業に携わる。
かつてはゴルフショップや喫茶店などを経営し栄華を極めていたが、ある失敗を機に、やはり競輪が天職と悟ってからは競輪一筋。
新聞業務は実弟で圭二氏(小倉競輪場キャスター、通称『専務』)、そして幸三氏との巧みな連係プレーで毎日とどこおりなく製作されている。
2014年4月に実の長男が本社入りしたことで念願だった後継者が登場。したがって隠居は遠のいたが、そのぶん やる気と責任は倍増した。
さらにコンビニネットでの新聞販売が容易となったことによる新規ファンの開拓も、記者魂を支える大きなモチベーションとなっている。
競輪歴50数年のキャリアに裏打ちされた莫大なデータと情報を基に、歯に衣を着せぬコメントで競輪界の矛盾や問題点を様々なかたちで洗いだしており、いわば業界のご意見番的存在。
熊本競輪場での場外車券販売がある限り、全国あらゆる競輪場へと足を運んでおり、年間300日近くの出張はここ10数年のルーティンワークだ。
「あちこち、ガタがきとるが、じっとしていられん性分ったい」と生涯“徹底先行”を貫く気構えだ。
口癖はもっぱら「おぉう、同年代の連中は、みんな定年やら引退やらで現場から離れてしまった」。
66歳を迎えた今もなお、時には2000グラムのステーキをペロリとたいらげ、昼間には甘々なまんじゅうをむさぼり喰い、毎朝約1時間の散歩をノルマと課すなど、ドMともいえるストイックさで心身ともに充実。
鋭い舌鋒も激しさを増すばかりで、e-SHINBUN1、2位の売り上げを誇るマンモス新聞を取り仕切る御大は、まだまだ手綱を緩めずにすべては競輪界発展のためにと健筆をふるっている。
趣味はゴルフで、年に数回の肥後カントリークラブでのラウンドを心待ちにしている。
あとはスーパー銭湯での骨休めは出張先でのハイライト。記念開催中など、競輪場近辺のスーパー銭湯で心地よい表情で湯船につかる武田社長の姿がよく目撃されているほどだ。
ほかにも愛犬の散歩にドラマ鑑賞と幅広く、とくにサスペンスドラマは大のお気に入りで土曜サスペンス劇場や松本清張シリーズは大好物だ。
競輪と共通する『推理』という要素が、御大の胸間を揺さぶるのだ。肥後のエグゼクティブ・武田社長の一挙手一投足から、これからも目が離せない。
見出し
本文
地元三割増し、元プロ野球選手も三割増し
たまに競馬観戦をすると、馬格の立派さにおどろく。わりと熱心にかよい始めたころ――かれこれ四十年以上も前だ――のサラブレッドとはあきらかに異なる、というか出る馬、見る馬みんな強そうに見える。
体格ということで言えば、高校野球の選手たちも大きな選手が増えた。昔は先発メンバーの中にも小柄で非力な選手が幾人かかならず混じっていたものだ。が、当節は一番から九番まで見事な体躯の選手をそろえた強豪校もめずらしくない。
元プロ野球選手が競輪選手になるという話を聞いたときEさんは言った。ぶ厚い胸板に腰まわり、体ができあがっているんだから、みんなそこそこ上まで行くだろう。一緒にいたMさんが口を挟んだ。いやぁ、そんなに簡単じゃないと思うよ、使う筋肉がちがうから。スケート選手とかは即戦力だけど。
データとしてどちらが正しいのかおれにはわからない。またあんまり興味もない。ないのだが、たまぁに、地元三割増しならぬ元プロ野球選手三割増し、そんな他愛ない車券の買い方をすることもある。
前橋ミッドナイト初日の三レースに、元巨人(読売ジャイアンツ)の選手だった宮崎一彰の名前を見つけた。
竹林一彦(たけばやし・かずひこ)
一九五八- 東京生まれ、競輪育ち、予想紙「アオケイ」記者。
町田洋一
元祖・戦う競輪新聞として名を馳せた伝説的専門紙「アカギ」の唯一の残党記者。 現在はアオケイを主戦場に、e-SHINBUNの制作に携わり検車場レポートなどで取材、執筆活動中。
歯に衣を着せぬ激しくとめどない論調は、ファンが知りたい部分を包み隠さず伝えたいと言う想いから。 前橋の昼間の中継では硬派に解説し、ミッドナイトでは緩くニコニコ動画のいじられキャラを演じる。
打倒ヤマコウがモットーなのか!?
twitter
https://twitter.com/matchyou1925